業務にも影響する夜勤前の適切な過ごし方

24時間切れ目なく稼働している介護施設では、介護職が常駐している必要があり、どうしても夜勤者の活躍が欠かせません。

夜勤前の過ごし方で、注意しておくべきことを見ていきましょう。夜勤は拘束時間が10時間以上になることが多々あり、肉体的に負担が大きいです。

夜勤前は寝溜めをする人が多いですが、これは逆効果です。たしかに体を休めることは大事ですが、8時間以上の睡眠は脳にかえってダメージを与えます。

また、夜勤専従の方もできるだけ昼夜逆転が常態化することは控えた方がいいでしょう。普段から夜に寝ているのなら、いきなり昼間に寝ても効率のいい睡眠をとることはできません。夜勤明けや休みの日はいつも通りに夜に寝て、朝起きることが望ましいです。

夜勤前には1、2時間ほどの仮眠をとるのが最適です。仮眠に慣れていないと上手く寝付けないことが多いですが、実際に眠りに付けなくても問題ないと言われます。目を閉じて横になるだけでも、脳には十分な休息となります。眠れないからといって携帯をいじるのは脳の負担になるので避けましょう。

夜勤前の食事も注意が必要で、いつも通りの夕食を取ってしまうと体のエネルギーを消化に持っていかれて仕事に集中できなくなります。食事は消化の良いものを仮眠の前に食べるのがおすすめです。

食事の内容は、消化に時間のかかるたんぱく質や油もの、睡眠を阻害する香辛料などの刺激物を控え、うどんやおかゆ、フルーツなど、消化しやすくエネルギーになりやすいものを取るのがおすすめです。また、言うまでもないですが、アルコールは控えてください。

こうしたポイントを徹底することが、介護の現場で夜勤専従を長く快適に続けるコツなのです。